かっこつけアーモンド
二十歳ってもっと大人だと思ってました。
はるか彼方のことだと思っていましたし、二十歳になったらもうなんだって出来るんじゃないかなんて思っていた時期もありました。
小さい頃考えていた二十歳のわたしは、きちんと考えて行動が出来、自立が出来ている(この時、精神面か金銭面かそこは置いておくとする)、そんな人になる予定だったんです。
……が、この有様。
自立どころか自律も出来ない、いつまで経っても行き当たりばったりの行動しか出来なければ、ギリギリにならないと集中して物事が出来ない。
年齢だけ重ね、やることなすこと心もまだ子どものまま。
お酒が飲めて、選挙権を与えられ、年金を払い始めることが出来て(大学生の場合は猶予期間がありますが)……出来ることは増えても、自覚って中々芽生えないもので。
成人式の日、ふと大学の友達のTwitterを見ていると、『成人式って成人になったことを祝う式じゃなく、ちゃんとした成人になれよという式なんだろうな』というのを見かけまして。
お尻に火、つけられた心地でした。かといって、すぐ変われるかと言えばそうじゃないのですが。
二十歳になった瞬間から、きっと自分の身は自分で守らなければならなくて。
20歳。大人の仲間入りをさせてもらって、考え方や行動を変容させる必要があること。
自分の力でしかそれが出来ないこと。それに気づいて変われること。変わった自分を継続出来ること。
それが出来る人がおとななのじゃないかなとかぼんやりと考えました。
『誰にも頼らない、自立する』なんて今のわたしには出来ないけど、大人に近付くためにはどう変わらなきゃいけないのかを自覚する必要があるだろうなと。
でもやっぱり思ってしまうことは、『大人にはなりたいけどなりたくない』ですね。
ただの甘えですが。
title by さよならの惑星