そらいろ

そして 君に 恋をした!

何が真実かなんてわからない。

 

今日の今日書いておかないとと思い立ちましたのでWILD感想をだだっと。

一度しか見ていないので多分見切れてないところもわからないこともたっくさんあるので率直な感想と考察を。

 

一回じゃ理解できないぞ…!!何度も見たいやつでした。大阪千秋楽のみしか入らなかった自分を恨んでいるところですとりあえず。

大まかにスノーデン事件は履修したし、パンフレットも事前にちゃんと読み返してから舞台観劇させてもらいましたけどいやぁわからない。

えーっと待ってねどこがアドリブ?って感じなのでこれは話の大筋とは関係ないよ!ってのもあるかもしれませんがまぁそこは大目にみてください。

 

 

そもそも最初なんで女と握手をしている?

あとで男に「女が来たんだ」と話しているところを見ても、あの部屋にアンドリューを連れてきてくれた人ではなさそうだよね?外に出られない、とは伝えられているわけだし。じゃあどうして部屋に招き入れることとなった?

アンドリューの携帯もそう。この部屋に入ってから出ていないのであればアンドリューの目を盗んで中身をすり替えることは可能?寝ている隙を狙った?鍵もかけているはずなのに?いや、そもそも鍵をかけたはずのドアは結局閉まらなかったよね最後まで。まぁ鍵をかける描写もないけれど。

そして最後、電気のスイッチなんてアンドリューが押す可能性だってあったはずだよね?そこまでその仕掛けの存在は隠せる?どちらもいっぺんに押さないと変わらない?間違って押すことだってあるよね?

そもそもあったはずの向かいの部屋は?

ホテルじゃないとしてもどうして部屋は傾く?

どうして女は一瞬にして消えた?女が消えたあと、アンドリューもリュックを背負って舞台の前の方に歩いてきて、それで暗転する。あんな部屋ではもう生活できないもんね?

だとして、自分が本当に信頼していた"あの人"の元で働いているわけではない男と女についていくのか?パスポートが欲しいと言ったからには着いていくのだとしてあんなに普通に外に出て大丈夫なもの?ロシアだから平気なのかな?

下に警官がいることは知っていたようだけどその方々に守られるのかな?

そういや結局自分たちが何者なのかは2人とも明らかにしなかったよね。あれだけの施設を整えられる上にパスポートも用意できるときた。きっとそこそこの権力の持ち主の人たちなのだろう。そしてアメリカに対抗することになることも承知の上でそれよりもアンドリューを仲間にしたほうが自分たちにメリットがあると見てる。ただ"あの人"の部下ではない。じゃあ一体何者なんだろう?結局最後までわからなかった。

(多分何度も見られてる方はもっと気になってるところもあるだろうし、きっと舞台中に解決してることももしかしたらあるかもしれない…一度じゃ把握しきれなかったです正直)

 

 

…って考えていたら、色々辻褄が合わなさすぎる気がして。

意図的なんだろうなと思ったらさてこれはどこまでが本当なの?なんて。

そもそも本当に起こったことはあるの?全て夢?アンドリューが繰り返していた「おおよそのことは想像はしていました。細かいところまではできなかったけれど」の一部分だったり?

 

…と、ここまで考えたところでわたしは全てアンドリューの想像と夢の狭間のお話なのかななんて思いました。

素性の知れない相手が自分の全てを知っていることも、つつかれたくないことをわざとつついてくることも、得体の知れない人たちが信頼しようと思っている人物の知り合いとしてやってくることも、全く話の通じない相手と関わらなければならないこともすべて、もしかしたらあるかもしれないこと、と。

自分が信じていた空間が全く信じられない空間と化す可能性も、信じることにした相手に欺かれることもきっとある。24時間365日誰かの監視下に置かれ、全てを管理される生活になるかもしれない、とも。

アンドリューの語る全ては自分が求めていた全てでしょう。

そのためにあのボタンを押したのだと。真実を、と。真剣に時に涙ぐみ語る言葉はそうであって欲しいと望んだこと。

ただ女や男の語ることもまた事実かもしれないと考えていたのかなと。こんなことをしても世界が変わることはないかもしれない。自分のやったことは本当に世界をひっくり返せたのだろうか。

アンドリュー自身の疑問や不安をわざと言い表してみせた2人はアンドリューの中にいるもう1人の自分だったのかなと。全てのスポンサーが自分から手を引いてしまってはいないか、この1週間の間にすでに自分は過去の人になってしまってはいないか、そんなことも考えていたとて不思議ではない。それこそ情報から断絶されている自分には世界の動向は知る由もないのだから。

またどうしてボタンを押したのかと何度も女は聞いていた。「あなたでなくても同じように考えた人はいたけれど、どうしてあなたは実行に移したの?」と。アンドリューも自問自答し続けていたことだからこそなのかななんて考えたり。

「人々って誰?真実って何?」アンドリューにも答えが見えないそれだからこそ、何度も女は突きつけたのでしょう、きっと。

最後の男のセリフ「いつまでそこにいるつもりだ?床はこっちだぞ」。平面な床を床と信じている、それは本当に確かなもの?自分のいる世界の平衡と彼らのいる世界の平衡が違ったら?何かの組織の一員となることがこの世界で生きていく上で「何者か」であれるる手段だと女は述べていた。それが彼らの世界での平衡?でもそれは、いつまで平衡…?アンドリューが信じることのできる確かなものはその床でさえもないのかもしれない、なんて。

 

 

なくなる壁は自分の存在が危うくなっていることの比喩。

床が傾くのはポスターのコピーでもあるけれど自分の現実が綻んでいることとの比喩なのかなぁとかね。

最後の暗転は夢から覚めたことの暗喩…?

ゆっくり思い返すとそんなことも浮かびました。

 

アンドリューはあの部屋で1人、ドアを見つめて考えていた。

こんなことが起きる、あんなことが起きる、ドアが開く?連絡は?本当に自分の求めていた人は来るのか?想像力たくましく考えていたのかなと。

そして寝入ってしまった。

アンドリュー自身の想像の範囲を超えて今まで見てきたいくつもの出来事から少しずつ着想を得てそんな一つの物語が完成した。

 

 

 

 

……のかな!なんて!!

書いてるわたしが一番支離滅裂!!わからん!!とりあえずわからん!!!難しい!!!!

皆さんの考察はどうですか。一度しか見てないから覚えていることも少ないのでこんなことしか言えないのに、2000字も書いたよ褒めて…とりあえずみなさまの考察を読んでみたいのでみんなはてブロを書いてください。

 

 

 

 

最後に。

きっとこの舞台はゆうとくんにとって初めての舞台なのも勿論ですがお芝居としても新たなジャンルに踏み出した記念すべきものだと思います。その場にたった1公演ですが入ることができて本当に良かったです。(欲を言うなら序盤、中盤にも入って成長を見たかったところですが)これからもたくさんいろんなことを吸収して刺激を受けて俳優として成長していく姿を応援できたらオタクとしては幸せです。ありがとうございました。大好きです。(………重たいとか言わないで…)

 

------

忘れてたこと、ひとつ追記します。(2019.06.06)

機密文書ファイルのWhat l love to do.

直訳すると「何を愛してやるか」。また英語の得意な方に意訳してもらったのだけれど「自分が何を好んでやるか」だとも読める、と。

愛する、この言葉をそのまま考えてみると、アンドリューは家族や彼女のことも愛しているけれど、舞台の中では「アメリカを愛しているからこそこんなことをした」が強いような気がしたんだよね。

愛しているからこそ変わってほしいと願ったが為に起こしたのだと。

また、意訳の方で考えてみると、アンドリューは、真実を追い求めるために他の誰もがやらなかった全てを捨てる決意をした。それは彼の信念に基づいて「やるべきこと」だったのだと思う。「好む」は好き好んでやるという意味合いではなく、それをやるのがベストという意味の好むなのかなぁと。

「自分が」「アメリカの真実を」「それがやるのがベストだと信じて」「暴露することにした」。

こんな風に受け取ったのだけど、グッズ監修ゆうとくん如何ですか…きっと答えは明らかにはならないのだろうけど、ここまで考えて作っていたとしたらわたしはあなたにまた何度目の恋をすれば良いでしょうか。ひたすらに好きです。